フィラリア予防 | だいき動物病院 | 葛飾区 柴又 高砂

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フィラリア予防

フィラリア症
フィラリア症はフィラリアという寄生虫(線虫)が、蚊を媒介して、体内に侵入し、各臓器に障害をおこす疾患です。犬(猫・フェレットも含む)食肉目の動物が感染します。

感染ルート
フィラリア感染動物(主に犬)を蚊が吸血します。
吸血した蚊の体内にフィラリアの仔虫(ミクロフィラリア)が、蚊の体内で成長します。
(この蚊の体内で成長するには、一定の温度基準があります)
成長したフィラリア仔虫をもつ蚊が、フィラリア感染源を持つ蚊となります。
感染源を持つ蚊が、健康な動物(犬)を吸血します。
吸血した際、成長した仔虫が健康な犬の皮膚に侵入します。
侵入したフィラリア仔虫は、数回脱皮を繰り返し、成虫となり最終的に心臓に到達します。
成長したフィラリア(成虫)は、右心室や肺動脈の中で生活し、やがて仔虫を産みます。
その仔虫(ミクロフィラリア)は、全身をさまようこととなります。
そのさまよった仔虫が、蚊に吸血されます。

猫の場合
吸血され感染仔虫が体内に入り込んでも、成虫にならずに死んでしまうことが多いため、成虫の心臓寄生は少ないとされています。しかしながら、猫突然死の原因の一つとして、フィラリア症があげられており、猫の呼吸器障害や循環器障害には、猫フィラリア症の鑑別が重要になっています。
実際、猫の心臓にフィラリア成虫が存在し重篤症状を示した報告がなされており、フィラリア症による死亡例も報告されています。

フィラリア予防
フィラリア予防薬の投与
感染ルートをお読みになってわかるように、フィラリア症は、蚊が生活圏にいなければ感染することはありません。
残念ながら、すべての蚊を駆除することができないので他の方法を選択しています。
 当動物病院では、一月に一度(30日毎)の投与を勧めています。
  投与期間 : 毎年4月下旬~11月下旬(または5月上旬~12月上旬)
  その年の気候や地域によってフィラリア予防の投薬時期は変わります。

フィラリアの予防薬は、フィラリアに感染したという仮定の下、投薬される駆虫薬です。
体内に侵入したフィラリアが脱皮する前に投薬すると侵入したフィラリアは駆除されるといわれています。フィラリアが最初に脱皮するのは侵入してから30日(正確には30日以上)といわれているので、その年の最初に侵入したと仮定する日から30日以内にのませると効果があります。月に一度(30日毎)に投与すると、侵入したフィラリアを逃すことなく駆除されます。そして最後に侵入したと仮定する日から30日以内に投与を行うとその年のフィラリア予防が終了します。その年の最初と最後に侵入したと仮定する日は、不正確なため、それぞれ、その年の蚊が発生および終息した頃とおおまかな目安できめています。

フィラリア予防薬を投薬する前に
フィラリア感染犬にフィラリア予防薬を与えるとショックを生じることがあります
毎年きちんと投薬していれば感染する可能性はありませんが、投薬時期が不正確だった、投薬を忘れた月がある、飲ませたつもりでも犬が上手にはき出していたなどの場合、予防が成立していない可能性があります。
このような場合は、フィラリアに感染有無の検査を実施する必要性があります。

検査方法
フィラリア抗原検査、ミクロフィラリア検出、超音波検査などがありますが、診断能力がたかく、かつ簡易であることからフィラリア抗原検査を選択実施しています。
当医院では、きちんと投薬されている方は毎年、投与前の検査は実施していません。(3~5年に一度位の検査を勧めています)
この時期、健康診断シーズンとして、一般血液検査も実施していますのでご活用下さい。

フィラリア検査にて陽性反応(感染している)が出たとき
不運にも、陽性反応がでてきたとしてもあまり悲観しないでください。
他の手段として、予防薬の長期投与や注射による成虫駆虫薬などがあります。
症状や環境により方法が異なりますので、獣医師に相談してください。

フィラリア症の症状を簡単に記しておきます。

 感染ルートを参考にしてください。
 心臓に寄生したフィラリアが、心臓の静脈弁にからまると、急性期の症状を呈します。
動物はあえぎ呼吸となり、虚脱することがありますが、典型的な症状として、コーヒー色の尿を排泄します。このときは、フィラリアを取り出す手術をしたり、強心剤の投与により、弁に絡まったフィラリアを移動させたりします。
 心臓に寄生したフィラリアが多数になると、慢性心不全症状を呈します。症状としては発咳、食欲不振、散歩や運動を嫌い、末期には腹水が貯留し、死にいたる事もあります。この場合は、内科的治療により、慢性心不全の治療を行います。
 心臓に寄生していたフィラリアにも寿命があります。このフィラリアが死亡すると、血液の流れから、肺の血管に詰まります。このときに、急性の呼吸器症状を呈します。
このような場合は通常、心不全の治療を行うと供に、ステロイドによるアレルギー反応の抑制や酸素吸入療法を実施します。
 フィラリアの成虫が産んだ仔虫は、全身をさまよい、時に腎臓などに影響を与えることがあります。したがって、感染しているとわかった動物は、定期的な血液検査が必要です。

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